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セントビンセントでの協力隊活動状況を綴っています。


by haruka216h
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CXC

日本は新年度が始まり、気持ちも新たにきっとそれぞれの新しい生活が始まっているらしい。
こちらは常夏。季節感ゼロ。終わりのない夏が続いております。
でも先週から新しいTermが始まった。年度で言うとLast Termである。
このTermではCXC=Caribbean Examinations Councilというテストがある。CSEC(The Caribbean Secondary Education Certificate)取得のための試験だ。日本で言うならセンター試験といったところである。とにかくこれから進学するにも、就職するにも重要な試験なのである。

ただ、家の生徒全くの危機感なし。困ったものである。都会のトップ校では、全Termから気合を入れてやっているらしいのだが、田舎の我が学校では、やっとちょっと試験を意識し始めたといった感じである。
CXC_a0101871_623567.jpg
生徒に配られたTime scheduleを見せてもらった。
一日1教科、多い生徒は15日間以上に渡って試験を受ける。
うーん、集中力は持つのであろうか?
そして、さらに気になる点発見!
試験時間開始時刻30分を過ぎた場合は、入室不可。
やっぱり、いくらビンセントとは言え時間を守ることは大切なこと。
ちなみに、ビンセントタイムでは、何でも1~2時間遅で始まる。こんな感じで授業だってしょっちゅう遅れるのだ。日本の5分前行動っていう言葉が懐かしい。
さすがに、試験に限ってはそうもいかないらしい。
でも、普段やってないことはいくら試験でもできない。去年も何人もの生徒が遅れたとか。
実はコレが一番の問題??
できるかできないか以前に、ちゃんと会場に時間通りに行くというところが問題な気がしてならない。

ということで、クラスルールの確認。
あまりの授業態度のひどさに、意識付けのために教室に貼っているRules of class
CXC_a0101871_626974.jpg

そう、ここに書いてあることは、普段私の生徒ができていないこと
遅れない・授業中ものを食べない・先生の話を聞く時は、話をしない・人のものを盗まない・喧嘩しない・後片付けをする・英語を話す・・・などなど

ついでに、Dialectについては付け足して、お話。
そう、ショックを受けたMustique(グレナディーンの一つ)の話。
『先生さー休み中にMustique行ってきたんだよねー。』
まずは、感想。ビーチがきれいだったこと。お金持ちがいっぱいいたこと。水がここの4倍以上の値段だったこと。
『でも、やっぱりビンセントが住むにはいいよねー。』と私。
すると、『Yes.Ms!』と声をそろえていう生徒。
みんなこの国が大好きなんです。

そして、本題。
『でも、ビンセントにいたら仕事ないよねー。みんな将来何になりたいんだっけ?』
『美容師・ネイルアート・秘書etc..』
そう、私の生徒達はそんな素敵な仕事を夢見ているのです。
『いいね、いいね。But... it's difficult to get nice job in St.vincent,isnt it?』
『いい仕事をして、いい生活をするには、やっぱり外国や、少なくてもグレナディーンに行かないといけないのが現実だよね。先生はMustiqueに行ってしみじみ思ったよ。Dialectも好きだけど、やっぱり、いい仕事をGetするには、英語をきちんと話すことがみんなには大切だって事がさ。』
みんな『True!True!』と賛同。(ちなみにビンセントの発音だとチュー!チュー!って感じ。)

ということで、一応私のクラスではDialectを徹底して禁止することに。もちろん授業中だけですが。これがなかなか難しい。先生ですらDialectですからね。今のところ、私と話す時は『Speak slowly & Speak Standard English』を頑張って心がけてくれているようです。
by haruka216h | 2008-04-22 06:45 | The school in NU