金曜日、授業もやらずに朝からMeeting
話の内容は生徒の素行
授業中、フラフラと校内、路上を歩き回っている
常に遅刻
全く授業に来ない
裏庭でギャンブルをしている
制服のシャツが短い
スカートの丈が短い
タイトパンツをはいている
ゴミのポイ捨て、散乱
教師に対してDisrespect
武器を持ってきている
ケンカをしている
Bad wordの連発・・・・
何とかしようとするが、全く改善されないこの生徒の状況に、校長もうんざりと言った感じ。
とにかく、
ちょっとでも素行の悪いものは停学にし、親を学校に同行させ、通学を許可するということになった。
こうやって話している間、もちろん生徒は野放し。何の指示も出されぬまま、2時間以上のただただ時間を潰す。当然何かやらかす生徒も出てくる。Meeting中一人の生徒が校長の下へ連れてこられる。職員室の端に立たされ、待つ。叩かれるのを。
それを生徒も分かっているので、涙目。校長がMeeting の話の区切りがついた隙に、『ムチで叩く』。なぜそうしたのかも、生徒が今何を思っているのかも問われず(何をしたかくらいは知っていたのかもしれないが)ただムチで打つこと6回。行け!
これでは
叩かれる・痛いという記憶は残るかもしれないが心からの反省はできない。同じことをまた繰り返す・・・・。
こんな光景を見すぎて疲れた・・・・。というか本当に悲しい光景。
2度ほど、この事について別の教師と話をしたが、最後に口にすることは『コレが
私たちの習慣なの』。
文化の違いはあっても、子どもの感じる心に違いはないと思いたい。が、うちの生徒はコレを見すぎているので、何とも思わないどころか、打たれる生徒をみんなで笑う場面すらある。『愛のムチ』という言葉が日本にもあるが、ここでのムチはまたそれとも違うと思う。ベルトで冷ややかに打つ・・・・。それを周りで冷やかす。そんな事に意味があるとは全く思えない。
そして、職員会議で感じることは
、『何でもかんでも、生徒のせい』
確かに、時間には来ないし、教科書や必要な物は持ってこないし、相当腹が立つことが多いが、でもやっぱりそれは彼らの『習慣』がそうさせているのであって、必ずしも生徒だけの問題とは言えないと私は思う。教師も教室に時間通りにいない事が多いし・・・・。
ここに来てから1年ちょっとずっと続けているのが名簿のチェック
。『On time 出席、遅刻、欠席』を毎時間チェックする。そう、とても簡単な事。ココの国、時間割に移動時間が組み込まれていないので、開始時刻より15分以上遅れたら遅刻としてつけている。欠席も、かなりの頻度で『病気だった』と嘘をつくので、家の人からのレターがない場合はすべて欠席扱い。
もちろん、こんな事をしても来ない生徒は来ない。
で、今年から
授業始めに毎時間前の時間の復習もかねた小テストを実施。5問から10問の問題を出し、小さい紙に回答を書き次回までに私がチェック。どうも点数がつくというのが好きらしく、時には時間前に前回のノートを見ている生徒有り、遅刻した生徒から『もうテストは終わっちゃった?』との声有りで、『授業に毎時間来る・時間通りに来る』という意識付けにはもちろん、授業に対する意欲もちょっとは上がった?のではないかと思っている。
『どうやったら生徒を教室に居させられるか』という事を話し合うよりも、
教師が時間に教室に行き、きちんと毎回授業をやることが一番大事なのではないかと思う。教師のいない教室に生徒が大人しくいるのは無理がある。でも、何を言っても『生徒のせい』それって・・・。
生徒は言う『先生が来ないから、やることがないから、教室には行きたくない』
先生は言う『生徒が来ないから、授業にならない』
そんな事の繰り返しのNorth Union.
日々色々思うことはあるし、やりたいと思うこともたくさんあるが、
後数ヶ月、
大きいことをやるよりも、自分がしてきた事を地道に続けたい。
『俺はこんな事、やりたくねー』だの『Ms!Ms!』と散々わめいたり、『もーやってられねー』とだだをこねてたくせに、出来てみれば『俺のが一番いい』?!なんだかんだ言ってもやっぱり子どもなんだなと思う。
何かをやり遂げる達成感とか、新しいものに挑戦する楽しさ、とかそういう教科外の事も味わえるチャンスを作れたらと思う。色々なことをやらせるうちに、前よりちょっとは『やろう』という姿勢が見える気がする。
本当に気のせいかと思うくらいちょっとだが。。。。