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セントビンセントでの協力隊活動状況を綴っています。


by haruka216h
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朝日のパワー

朝日のパワー_a0101871_9659100.jpg

毎週、毎週、誰かの家にお世話になって、続けているステールパン。
本当に、ありがたいことです。

早朝、都会から?田舎へ帰る時のバンの中から見える太陽にエネルギーをもらい
今日も一日を無事に終えました。

今日は、ある生徒とトコトン戦い。
・・・戦うこと30分以上。

ついに彼女の口から『自分の非』を認める言葉が・・・

大変に疲れました。


本当の意味で、
彼女の心に何かが響いている事を願うばかり。
# by haruka216h | 2008-12-04 09:10 | St.Vincent life
ちょっと遅いですが・・・
先月、長い選挙戦を経て、オバマ議員が初の黒人大統領となったことはアメリカだけでなく、世界的に歴史的な出来事として大きく取り上げられていた。もちろん、アフリカ系黒人が多くの割合を占めるセントビンセントでも彼が大統領になったことは大ニュースであったし、テレビではもちろん、新聞、ラジオでも大きく取り上げられ、寝ずにテレビにしがみついて状況を見守っていた生徒も多かった。彼が大統領になったことは、キング牧師が、「I have a dream」と訴えた名演説はあまりにも有名だが、子ども達の世代では、人種の違いに関係なく、手と手をとりあって笑顔でいられる世の中にしようという彼の夢が少しずつかなえられているのかもしれないと思わせる出来事だったように思う。

そして、Dr.Seussの作品で『人種差別』について考えさせられるものがあったので、載せておきます。(私が日本の学校に勤務しているとき、アメリカ人のALTの先生が『The CAT in the Hat』という本を私に薦めてくれてから好きになったDr.Seuss。)

The Sneetches Part1

Part2


日本にいる時は、恥ずかしながら『人種』や『人権』についてあまり深く考えたことのない私。でも、日本から1歩出れば、私はアジア人であり、日本人。この国に来てアジア人である事で、嫌な思いをすることが残念ながらあるのが現実。そして、ここは黒人社会なので、逆に白人に対しての差別的な行為を目にする事もある。実際、白人の子どもが学校でいじめにあったり、、、という現状もあるようだ。このムービーのように現実は簡単なものではないが、人種や宗教、性別、所属・・・そういう色々を超えてみんながHappyでいられる日が来ることを願ばかりである。
# by haruka216h | 2008-12-02 05:50 | 私のひとり言

職員室でもの申す。

ここに来て1年と6ヶ月。
先週初めて、職員室で意見した。

先週、いつものように突然の職員会議。
まず『校長の異動の話がなくなったとの事』
ただ、単に混乱させられただけの、私たち。
そんなに簡単に気が変わるなら、もう少し私達に伝えるのを待つとか・・・
子どもじゃないんだから、もっと責任のある言動をしてほしいと思う。
だから、この国の人はどんな事に対しても、真剣みがないのかもしれない。
ミニストリーがコレじゃね。。。

で、話は変わって、先月行われたリーディング力テストについて。
Form1の生徒と対象にして、先月リーディング力を調査するテストが行われた。

うちの生徒。
分かってはいたが、識字率がものすごく低い。
70%近くの生徒がキンダーガーデン(保育園・幼稚園)レベルの力しかない。

来学期から、生徒のリーディングレベルに合わせて、生徒をグループ分けし、
リーディングの授業を強化しようという事になった。

ここまでは、よかった。
だがこの後、この職員会議の場で、担当教師から生徒が書いた短い作文の朗読が行われる。

もちろん、どの分もへんてこな文章。
それを、みんなで笑う先生方。
確かに面白い文章だったが・・・笑っている場合ではなく、深刻な状況。

色々あって、この国の教育の在り方にちょっと疑問が生じていたせいか(今に始まったことではないが)発言せずにはいられなかった。

『Sir,外国人として意見してもよろしいですか。』
今まで、一回も何も会議で発したことのない私に一同注目。

『私が問題だと思うのは、彼らがいつもダイアレクトでしか話さないことだと思う。ここ1年と数ヶ月で、私はダイアレクトをかなり理解できるようになったし、簡単な会話でであれば話すことすら出来る。これはいかに彼らが、学校でダイアレクトしか話していないかということをあらわしていると思う。彼らは、外国人の私にですらダイアレクトしか話さないし、話せない、中にはダイアレクトとスタンダードの違いすら分かっていない生徒もいる。家ではもちろん、学校でもダイアレクトを使っているのに、テストの時だけスタンダードイングリッシュ。日ごろ使っていない言葉を急にテストの時だけ使うのは無理があるし、彼らにとって難しいのは当然だと思う。私は、少なくとも、教師全員で、授業の時だけでもスタンダードを使わせ、彼らの言い回しを直していく必要があると思う。』

この発言には、『Ms.Kakuwaの言うとおりだ。』とみんなも賛同してくれた。

これは、私がずっと思ってきた事。
英語で授業をすることすら難しいのに、彼らはいつもダイアレクト。
もちろん、私は全く分からないので彼らにスタンダードを話してもらおうとするが、
何度聞き返しても答えはダイアレクト。

でも1年数ヶ月で気が付いたことは、
話さないのではなくて、彼らは本当にスタンダードが話せない。
教科書を読ませてみても読めないし、ノートを提出させたり、テストをしてみると簡単な単語すらかけない。そう、ダイアレクトは単語すら別の言い回しだからだ。

そして、田舎に位置するこの学校では先生ですらダイアレクト。
もちろん保護者もダイアレクト。
そう誰もスタンダードを話していない。
そんな環境にいて、スタンダードが話せるわけがない。


それを、笑うなんてとんでもないし、彼らが英語を話せないのは、彼らが悪いのではなく、明らかにこの環境、保護者はもちろん、教師も含め周りにいるすべての大人の責任

わたしは、ダイアレクトが好きだし、これは一つの文化でもあると思うので、残していくべきだと思う。最近、ジプシー(ビンセントの特に北のほうで話されている言語)も生徒から教わっているが、とても面白い。

でも、この国の現状として、スタンダードイングリッシュを話せない事は彼らにとって大きなマイナス。テストはもちろんすべてスタンダード。そして、就職する場の少ないないビンセントでは、多くの人がグレナディーンズ(ビンセントの離島であり、観光地)や海外に行き仕事を得ているというのが一般的。そのため、生徒の保護者のほとんどが海外に住んでいる。
当然、観光地や海外ではダイアレクトでは通用しないため、スタンダードイングリッシュを話すことが必須となる。

のんびり、自給自足で暮らせるならそれでもいいが、セントビンセントは発展途上国とはいえ、色々なものが輸入され、生活はどんどん豊かになっているし、収入を得ずにしてここに住むことはもはや不可能に近い。

私は、私の生徒に少しでもよりよく生きてもらいたい。
希望をなくして、年中ラム酒をのんで、フラフラ・・・・(実際そうして生活している人が多くいる)
そんな生活をして欲しくはない。

だから、よく学んで欲しいし、
自分で生き方を選択して欲しい。

そういう思いをずっと伝え続けてきているからか、私のダイアレクト力のひどさに呆れてか
私の生徒はスタンダードを話す事を試みる機会が多くなった。
(それでも、最初に口からでるのはほとんどがダイアレクトだが、逆に私がダイアレクトで返すと、生徒が気づき、スタンダードで返してくる)
May I ~なんて言葉を聞けた日には、私は最高にHappyなのだ。

子どもは、環境で変わるものだということを、しみじみ感じる。

そして、余談。
翌日、校長先生に『Msの英語力の上達には関心したよ。』
とおはようの挨拶より先に言われた。
そして、何人かの先生からも、私の英語力について褒められると共に、ダイアレクトについてもお褒めの言葉を。やっぱり自分の国の言葉を話してくれるのはうれしいらしい。

1年数ヶ月で、やっと先生方との信頼関係も築けてきた。そんな、気がしたから、発言してみた。

ずっと、来ていきなりの外国人に言われたら・・・という想いがあって職員室での発言を避けてきたが、予想外な事まで褒められ、素直にうれしかった。本当はもっと私の思いをぶつけてもいいのかもしれない。
職員室でもの申す。_a0101871_458197.jpg

# by haruka216h | 2008-12-01 04:59 | The school in NU

殺し合い?!

停学になっていた生徒の何人かが保護者と登校し、
少しずつ生徒の数がもとに戻ってきた今週後半。

今日も一人の女子生徒が保護者と来た。
Ms!!!!
懐かしい顔。
相変わらず元気そうだ。

校長と話をし、やっと来週から登校できるようになったとの事。
お母さんが一緒に来ているので会って欲しいとの事、結構かわいいところもある。
でも、授業中だったため、後で会うことに。

が・・・・・・・
しばらくして、外で騒ぎ声が。

生徒が道路で大声を張り上げ大喧嘩。
よく見たら私の生徒。そうさっきココに来た生徒。
そして、今日のケンカは今まででWorst1
グレープフルーツくらいの石の投げ合い。
躊躇することなく、相手を目掛けて力の限り投げる!
壁に当たって石が砕け散る音が校内にまで響く。

あまりにも危険なため、止めに入るほうも躊躇。
みんなで大声を張り上げて止めようとしたが、彼らの怒りはなかなか収まらない。
私大声で彼女の名前を呼んで止めようとしたが、もちろん周りの声など一切耳に入らない様子。

そして、そのうちの一つが顔に・・・
もちろん大怪我。

誰でも怒っているときは、自分を見失う事もあると思う。
でも、彼らにはその限度が・・・・ない。

今日彼らがナイフや拳銃やを持っていなくて本当によかった。
持っていたら、間違いなく人の命が失われていただろう。
それぐらい、我を忘れていた彼ら。

警察に行く前に彼女と話すチャンスがあったが、その時は彼女もだいぶ落ち着いていた。
キレると最悪だが、いたって授業はちゃんとやるし、掃除だってする。
私の生徒の中では頼れるほうなのに・・・・。

心のコントロール。
それが全く出来ない彼ら。

結局、彼女は警察へ。

戻って来たと思ったらまた去っていってしまった。。。。
# by haruka216h | 2008-11-29 04:39 | The school in NU
いつものように、突然スタッフミーティングがあった。
また、生徒指導の話かぁーと思った。
プレイ(お祈り)のあと校長が何気なく言った。
『今日が私のここでの最後の日です。』
は?よく意味が分からなかった。

今日で私は校長を辞めることになりました。明日から新しい校長、教頭がきます。』
はああああああ???

昨年は始まって2ヶ月で、校長がイギリスに出張。
その間、女の教頭が校長の仕事を掛け持ちしたが、、、、
生徒指導もかねる校長が女だからか、生徒は校長を馬鹿にするわ
それに対抗するように彼女はムチでこれ見よがしに自分の力を見せつけようとするわ
環境はさらに悪化・・・。
その上教師の数は全くもって足りず、時間割があっても教える先生がいない教室が多く、
学校は大荒れ・・・そう、ぐだぐだの1年

で、やっと、9月からイギリスから戻って来た校長、教頭そろってのスタート。
校長は何度も教育相に足を運び、教師の数を十分とはいかないか、昨年に比べるとはるかに多くの教師を確保し、落書きだらけで荒れ果てた校舎も、教育相に掛け合いペンキをGetし塗り替えるなど、ここ3ヶ月で学校の雰囲気はかなり落ち着いてきたように思われた。

だがしかし、校舎は簡単に塗り替えられても、一度荒れてしまった生徒はたった3ヶ月ではそう簡単には変化しない。

ということで、しばらく地道に奮闘していた校長だったが、先々週、かなりの生徒を停学にした。学校に復帰するには保護者同伴で、校長のもとに行かなければならない。私の生徒もほとんど停学処分に。生徒の数が数だけに、この停学処分の記事が先週末の新聞に載ったほど。

で、昨日の校長会議の際に、うちの校長が教育省に呼ばれ、そこで・・・
あなたの命が狙われているという情報を耳にした。危険なので、明日限りで校長の職を降りるように。』と言われたそう。そして、現教頭も別の学校に異動。
突然の異動。しかも、今タームはあと2週間で終わる・・・なんて中途半端な時期に。
無謀すぎる。あまりに突発的で勝手なミニストリーの決断に、私が文句を言いまくっていると、殺されるなんていう話は向こうの作り話で、本当は校長がこの学校を再建できない様子を見て、見切りをつけたのではとの事。というか、ミニストリーはこの学校自体に見切りをつけている???

あーーーーーー、なんて考えナシ。

校長の話では明日から新しい校長、教頭が赴任するとのこと。
でも、ここはビンセント。
たぶんしばらくは校長、教頭なしの日々が続く。
教務、生徒指導、、、多くの権限を校長が持つセントビンセント。

もちろん校長だけが学校を運営しているわけではないが、
彼のポストに誰が入るのかは大きい。
代わりがいないなんて、ありえない。

ひがみか。と言われそうだが、この国すべてがカントリーサイド(この学校?)にとってUnfair。
この一年半。UNFAIRと思うことが多々あった。

私が思っている以上にこの学校の状態は悪いらしく、、、
ビンセントWorst1 or 2だそう。
そのため、悪い生徒は他校から流れてくるわ、先生の数はどの学校よりも少ないわ
突然の教師の異動は多いわ・・・
とにかく、何でもこの学校は後回にされる。

そして、SBA,CXC,Food competitionと色々な試験やイベントを見てきたが、
いつも材料が来ない。(他校は来ている、特にタウンの学校は)
試験の日程や内容の情報提供が遅い、もしくは来ない
今回のSBAに関しては、調理のテストだというのに、試験3日前まで水道の水が出ず、生徒は練習もせずに試験に臨んでいた。

でも、試験はそんな事は考慮されず、行われる。
そこだけは平等。

私の学校の生徒は確かに悪い。
でも、周りが騒ぐほど、そんなに極悪ではないと思う。
そう言われれば、言われるほど、卑屈になるうちの生徒
明日校長が来なかったら、わたしも卑屈になりそうだ。
今日は生徒よりも吠えていた私・・・。
大人気ないが、本当に腹が立っってどうしようもなかった。

悪いものは切り捨てていく事が、最善の策なのか。

切り捨てられたものはどこへ行けばいいのか。

いつもしわ寄せが子どもに来るのが大人の世界なのだろうか。

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服装はだらしなく、使う言葉は汚く、乱暴で、
片付けはできず、忘れ物だらけで、相当憎らしいこと多々有りだが、

それでも
やっと、人のものを盗まなくなった。
物を借りる時に断れるようになった。
私の話を、前よりすいぶんと聞けるようになった。

人の物を奪い合うことなく、落ち着いて作業ができる。
当たり前にように思うかもしれないが、これは前にはなかった光景だ。

そう、ちゃんと彼らなりに成長している。
そういうちょっとの変化でも、私は彼らの成長がうれしい。

テストの点数や大きな賞を得ることでしか、褒めてもらえない彼ら。

卑屈になっても、当然だと思う。




あーーーーまだまだ、甘いのかな、私。


今日はぐるぐるとこんな想いが頭を巡っていて、、、、疲れた。
# by haruka216h | 2008-11-27 09:29 | The school in NU