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セントビンセントでの協力隊活動状況を綴っています。


by haruka216h
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開かずの引き出し

整理整頓。コレが、私の周りにいるビンセンシャンはできない。
たとえ先生でも。

正直に言います。
これが今私のいる教室環境。
開かずの引き出し_a0101871_52513.jpg開かずの引き出し_a0101871_531487.jpg

ただ散らかっているならまだしも、汚い。
ゴキブリ、コウモリ、ねずみ・・・
写真に見える黒い点々はすべてコウモリの糞。
不衛生極まりない。

でも、私のカウンターパートは私に掃除をさせたくない。
あなたが病気になったら困るし、私が生徒を使ってすぐやるから、やらないでね。
soonと言って、すぐに何かが起こったことのないこの国。・・・何度聞いたか、このフレーズ。

私の教科は家庭科。
そう、料理をしたり、裁縫をしたり、
そして、整理整頓も私は家庭科の一環だと考える。
が、この様子。

彼女を無視して、何度か強行突破したことがある。
でも、勝手なことをすると、彼女はあまりいい顔をしない。
私の唯一のカウンターパート。
ああ、やりずらい。

そして、先生が掃除をするという習慣のないこの国
私が掃除をすることは、他の先生にとっても好ましくない様子。

でも、Cleaning ladyと言われ様が何だろうが、
耐えられないこの汚さには。

だって、想像してください。
長期休暇が終わったら、
調理室の引き出し全部にスプレー(ゴキブリ用)をかける。
で、しばらく放置。
そして、使うときにその引き出しの中に入っている調理器具を洗って使う。

そんな料理、絶対口にしたくない。
でも、うちのカウンターパートの授業では、コレが普通。

彼女はいい人だ。
ただ、とてもビンセンシャンなだけ。
そして、彼女の習慣、価値観を変えるのは難しい。
というか無理に等しい。

でも、もーーーーー限界!
今まで、かなり遠慮してきたが、
私の我慢の限界が。

彼女にうざいと思われようと、
嫌な顔をされようと、
私は自分が正しいと思ったことをやる。
それが、あと数ヶ月で帰る私の強だと思っている。
これはもはや文化の違いとかいう範囲ではない。
汚いは汚い。きれいはきれい。
程度の差はあっても、今私がいるところは誰が見ても汚いはず。
開かずの引き出し_a0101871_5215100.jpg


今日はとりあえず、ずーーーっと開けないでって言われていた机の引き出しを掃除。
何年も、開けていなかったのか、
やっぱりいた
ゴキブリの死骸と卵。

あしたは、スプレーして天日干しして、
徹底的にゴキブリを撤去する!!

そして、何度も校長にかけ合って
ようやく、調理室の水道を今週直してくれることに。
本当か?!と半信半疑だが、晴れて水道が復活したら
次は調理室の掃除に励もうと思う。

しばらく、空き時間はCleaning ladyだ。
# by haruka216h | 2008-10-07 05:35 | The school in NU

小さな変化

今日、ものすごーく甘いものが急に食べたくなり、滅多に行かない売店に行った。

『Ms.Kakuwa、元気?今日は何が欲しいの?』
とおばちゃんに言われた。
そして、『あんた結構長いこといるね。この学校は好きかい?』
と聞かれたので、

『ストレスフルなことも多いけど、好きだからここに毎日来るのかもね。』
と、正直に答えた私。

『あんたがこの学校が好きなことは知ってるよ。よく子ども達がここでMs.Kakuwaの事を話してるのを聞くからね。』
と、おばちゃん。子ども達が私の話?!
うーん、何の話をしているのかは聞かなかったが、どうやら悪口ではなさそう?

正直言って、私がココに来て何の意味があるのかと思うことが
1年以上たってさらに思うことがある。
相変わらずの生徒だし、相変わらずのコーワーカーだし。

でも、頑張って見つければ?
ちょっとした変化も。

今年も100名以上の生徒が入学してきたが、誰も私の事を『チンチョン』と呼ばない。
それどころか教える前からMs.Kakuwaと呼ぶ。

相変わらず、遅刻ばっかりするが、遅刻すると理由を言ったり(いいわけだが)、I'm sorryと言うようになった。

1時間座って作業が出来るようになった。

授業に必要な材料や道具を持ってくる生徒が増えた。

授業中にものを食べることに罪の意識を?感じるようになった。

ゴミをポイ捨てしなくなった。(私の前でだけだが・・・)

よーーーく探せば、ちょっとは変わってきていることが?
最近ちょっと心が疲れ気味なので、自分で自分を励ます日々。



今日の作業の様子。
ね、座ってるでしょ。笑
小さな変化_a0101871_993033.jpg

で、コレが今日の収穫。
小さな変化_a0101871_9111932.jpg

ただいま、リサイクルバスケット作成中。
途中で、投げ出さず、最後まで作ることが目標。
# by haruka216h | 2008-10-01 09:17 | The school in NU

Callaloo

ビンセントの代表的な?ローカルフード
『カラルー』Callaloo
Callaloo_a0101871_7493188.jpg

ダシーンという”芋の葉”

調べてはいないが、ほうれん草なみに栄養豊富だと思われる。
野菜嫌いのビンセンシャンもコレなら食べる。
彼らが好きなのはカラルースープ。
うまい。

でも、レパートリーがない。

ということで、やってみました。
カラルーピザ。
カラルーラザニア。
カラルーパンケーキ。
カラルーブレッド。
Callaloo_a0101871_7504428.jpgCallaloo_a0101871_7511984.jpg

Yummy!!

まじでおいしい。
さっそく生徒に試してみるべし。

残り、あと半年
出来ることをやって、帰る。
ただ今、ローカルフードレシピ作成中。
# by haruka216h | 2008-09-29 07:59 | St.Vincent life

崩?!

崩?!_a0101871_935363.jpg
トロピカルウェーブの影響で、
先週2日ほど雨が降り続き
校長室の屋根が降ってきた・・・・。
ということで、今は仮の校長室。

そして、晴れ間は戻ったものの、何とも落ち着きのないうちの生徒。
今週、すでにケンカが多数勃発!

校内でケンカが起こるたびに
『わあああああああああーーーーー。』
と生徒が集まってしまい
全く授業にならず。
崩?!_a0101871_9365249.jpg

そして、警察、病院にお世話になる生徒が続出!!
ここの生徒ただのケンカでは終わらない。
本気になると我を忘れて相手に掴みかかる!
彼らには限度というものがない。

今回はその辺に落ちていた棒で相手の頭を刺し
頭から出血した生徒。

二階から突き落とされ意識もうろうの生徒。

そして、誰かが大きいケンカをした日は、
その後、必ず連鎖反応?し、
校内全体が興奮状態になってしまうこの学校。

もちろん、裁縫で使うはさみ、針などは
校長の許可を得て、私が管理している。

そして、相変わらずゴミだらけの学校。
やぱり、生徒が荒れている学校は、環境も荒れている。
環境が荒れているから、生徒も荒れている?

色々あって私の心も崩れそう。。。
# by haruka216h | 2008-09-25 09:57 | The school in NU

校長の力

久しぶりに晴れて朝からすがすがしい気分
校長の力_a0101871_616378.jpg

・・・は、ほんの一瞬でした。

今日は朝からInspection(服装検査)に始まり、
次に、教科書代を払っていない生徒の名前を全校生徒の前で発表。

そして、先週学校生活態度の悪かった生徒がムチで6発ずつたたかれる。
もちろんみんなの前で。
見せしめの刑である。
なんでも、裏庭でカードゲームをお金を賭けてしていたとか。

ここでは校長が絶対的な存在。
校長が許せば体罰も教師の権限として認められている。

ダメなものをダメと子どもに言い聞かせるのは大切な事だ。
そして、この年代の子ども達をコントロールするのはすごく難しい。

特に、ここの子ども達は家庭環境が複雑な事も手伝って、
家庭での教育が全くといっていいほどされていないので、
本当に指導の難しさを感じる。
はっきり言って授業がどうとかではなく、
毎日が生徒指導三昧だ。(日本でも同じようなことが言えるが、大変の質が全く違う)
言葉が通じたって大変なお年頃なのに、英語で生徒指導。
毎日、ほんと必死。
お陰で、人を注意する言葉ばかり良く覚えてしまった・・・。

人のものをとらない
時間に教室に入る
教科書やペンを持ってくる
1時間いすに座って人の話を聞く
制服をきちんと着る
人にものを借りるときには断る
返すときにはありがとうを言う
ゴミは床に捨てない
カッとなっても人に暴力を振るわない
言葉遣い
・・・・
そう、すべてはセカンダリー(日本で言う中学、高校)のレベルではなく
それまでに人として家庭や地域で学ぶべきこと、
それが私の学校の生徒はできない。

言って聞かせてダメなら、身体で覚えさせる?
毎日どんなに繰り返し指導しても、何も改善されないことも多いし、
本当にがっかりさせられるし、イライラすることもあるけど、
でも、でもやっぱり暴力で子どもを押さえつけることで、
それが子どもにいい影響を及ぼすとは思えない。


そして、彼らの親も、そういうことを教えられずに育ってしまっているので
彼らがそんな態度なのは否めない。
問題の根は深い。

そして、そんな彼らも子どもを生み育てる。
また、15,6歳で子どもを持つ子も多く、(私の生徒もすでに子持ちの子が多い)
自分の事で精一杯な彼らに子どものしつけ、、、できるわけがない。
あー悪循環。

時々、そんな事を色々考えすぎて途方にくれてしまう私。
地味に地道にやるって、根気がいるなぁ。
私、任期も残り少なくなって焦ってる?


でも、暴力には賛成できないけど、
この9月から来た校長先生、なかなか頑張っていると思う。

今週の金曜日はCleaning up dayだと宣言。
ずーーーーと汚いと思っていたこの学校がきれいになるかも?
自分で学校を掃除する習慣がないこの国では、なかなか思い切った企画。

新風現る?!
# by haruka216h | 2008-09-23 07:00 | The school in NU